レスティの競技場

怪我や体に起こる症状についてのブログです

アキレス腱炎とは?原因から予防法まで徹底解説

本日はランニングを行なっている方などによく起こる傷害のアキレス腱炎についての解説をしていこうと思います!

みなさんはランニングをしますでしょうか?

私は時々ランニングをしていますが、昔はアキレス腱炎に悩まされ、長い距離を走るのが非常に困難だった時期があります。

朝起きた後、ベッドから降りる際に恐る恐るベッドから降りるあの感じ…

一度アキレス腱炎が起きてしまうと、歩くたびに痛みが走ったり、違和感があったりと嫌な感覚が起こります。

そんなアキレス腱炎について、アキレス腱炎とは何か。どのような原因で起こるのか、どうケアを行ったら良いのかというところを解説できればと考えておりますので、お時間があれば見ていって下さいね!

 

では、始めます!

 

  1. アキレス腱炎とは

 

アキレス腱炎(アキレスけんえん)は、ふくらはぎからかかとを結ぶ「アキレス腱」に炎症が生じた状態を指していきます。

アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋が集まって形成された共同腱で、歩く、走る、ジャンプするなど、日常的な動作やスポーツ活動で頻繁に使われるため、負担がかかりやすい部位となっております。

アキレス腱炎は、ランニングやジャンプなどの動作を繰り返すスポーツ愛好者やアスリートに多く見られますが、年齢や運動習慣に関わらず誰でも発症する可能性があります。

現在アキレス腱に痛みがある方はもちろん、アキレス腱炎にはならないから自分は大丈夫!という方も、一度、是非見ていっていただき、アキレス腱炎とは何かというイメージをしていただけたらと思います!

 

※アキレス腱とは:膝の裏から足首まで伸びている腓腹筋とヒラメ筋という二つの筋肉から連続し、互いの腱膜が合してアキレス腱となり踵の骨(踵骨)にくっついています。この二つの筋肉が一緒にアキレス腱を引っ張ることで、力強い蹴り出しや跳躍の動きが可能となっています。腱自体はまっすぐな力はもちろん、ねじれは最も強く最大の腱となります。

アキレス腱自体はあまり伸び縮みすることは少ないので、繰り返しのストレスなどにさらされることにより、炎症が起きやすくなってしまいます。また血管が比較的少ないため、怪我をすると治りにくい部位でもあります

 

 

 

  1. アキレス腱炎の原因

 

アキレス腱炎の主な原因は、腱への過度な負荷と繰り返しのストレスとなっています。以下のような状況が、アキレス腱炎の発症につながると考えられていますので、ご自身の状況と当てはまるかの確認を行ってみて下さい。

 

2.1 オーバーユース(過度な使用)

 

ランニングやジャンプ、登山などの運動を長時間または繰り返し行うことが原因となり、特にランニングでは足にかかる衝撃が直接アキレス腱に過度な負担が伝わるため、炎症が起こりやすくなります。さらに、筋肉の柔軟性が不足していると、腱に無理がかかり、炎症が進みやすくなります。急激な負荷も危険で、スポーツを普段しない人が急に激しい運動をすると、アキレス腱が強い力で引っ張られ、腱がその変化に適応できず、炎症を引き起こします。

 

2.2 不適切なトレーニングや姿勢

 

体のバランスが悪いまま運動を行うことや、硬い地面や不適切な靴(例えば、靴のサポートが不十分であったり、かかとの高さが低いシューズなど)を使っていると、アキレス腱に負担がかかります。また身体の構造上、足のアーチが崩れてしまっていたり、O脚やX脚の状態で歩くこともリスクを高めます。そこもしっかり考えて運動をしなければいけません。

 

2.3 加齢

 

加齢に伴い、腱の弾力性や柔軟性が低下し、ちょっとした負荷でも炎症が起きやすくなります。40歳以上の方は、特に気をつけるべきです。

 

2.4 その他の要因

 

肥満や糖尿病といった代謝性疾患、喫煙なども腱の修復力を低下させ、炎症を引き起こしやすくします。また、扁平足や過剰な回内(内側に過度に足が倒れる動き)といった足の構造の問題も原因として挙げられます。

 

 

 

  1. 症状と特徴

 

アキレス腱炎の症状は、炎症の進行度や重症度によって異なります。一般的な症状としては以下のものが挙げられます。

 

3.1 痛み

 

特に足首からかかとにかけての後ろ側に痛みが現れます。症状の初期段階では、運動開始直後や翌日に痛みが生じ、少し休むと痛みが緩和する場合があります。しかし、症状が進行すると、痛みが持続するようになり、朝起きた直後や歩行中にも感じられることが増えます。腱の周囲に触れると痛みを感じる場合が多く、場合によっては安静時にも痛みが出てくることもあります。

 

3.2 腫れ・赤み

 

アキレス腱の周囲が腫れ、皮膚が赤くなることがあります。また、進行すると腫れや腱の厚みが目立つようになります。

この腫れは、アキレス腱が炎症を起こしていることによるものです。腱の厚みが増すと、足を伸ばす、歩く、階段を上がるといった動作が困難になり、強い痛みが伴うこともあります。

 

3.3 こわばり感

 

特に朝起きた時にかかとや足首がこわばって動かしにくいと感じることがあります。進行した場合、この症状は、腱の炎症や硬化が進んでいるサインです。こうなってきた場合、関節の柔軟性が低下するため、日常生活に支障をきたす可能性が高まります。

 

3.4 音が鳴る

 

重症化すると、アキレス腱を動かしたときに「ギシギシ」「バリバリ」といった音が聞こえることがあります。

 

以上がアキレス腱炎の主な症状となります。アキレス腱炎の特徴として、症状が徐々に進行することが多く、早期発見と適切な治療がないと慢性化しやすい点が挙げられますので、アキレス腱に違和感、痛みなどを感じ始めた時には早めに治療を開始したほうが良いかと思います。

  1. アキレス腱炎の分類

 

アキレス腱炎は、その炎症が発生している部位や症状の進行具合によって以下のように分類されます。

 

4.1 アキレス腱付着部炎

 

かかとの骨(踵骨)と腱がつながる部分に炎症が起きるタイプです。付着部に痛みを感じやすく、かかと周辺が腫れやすいのが特徴です。

 

4.2 アキレス腱中間部炎

 

腱の途中(ふくらはぎから踵にかけた中間部分)に炎症が生じるタイプで、一般的なアキレス腱炎はこちらに分類されることが多いです。痛みの場所が中間部に集中しているため、直接腱を触ると痛みを感じます。

 

 

  1. 診断方法

 

アキレス腱炎はどうかの判断は、まずは痛みや腫れがある箇所を触れて、腱の状態を確認します。腫れている部位や硬さ、しこりの有無を調べることで、炎症の場所や範囲を把握します。同時に、どのような時に痛みや違和感を感じるのかなどの問診を行っていきます。

さらに超音波検査(エコー検査)により腱の炎症や損傷の程度を確認します。エコーでは、腱が腫れていたり部分的に損傷している箇所が見えるため、詳細な判断が可能となります。

このほかにも病院へ行き、MRI画像検査を行うことで、腱の内部構造や炎症範囲をより正確に把握でき、診断を行っていただく事ができます。重症例や他の病気の可能性がある場合、MRIを使用することを選択する必要も出てきます。

 

  1. 治療方法

 

アキレス腱炎の治療は、炎症の程度や患者のライフスタイルに合わせて選択されます。治療法としては以下のような方法が一般的です。

 

6.1 保存療法

軽度から中程度のアキレス腱炎は、主に保存療法で治療されます。

 

  •  安静:症状が出ている間は安静にし、過度な運動を避けることが基本となります。

 

  •  冷却:動く必要がある場合は、運動後の炎症を抑えるために、患部を氷で冷やすアイシングを行っていくほうが良いでしょう。

 

  •  ストレッチと筋力強化:痛みの出ない範囲からとなりますが、まずはふくらはぎやアキレス腱の柔軟性を高めるためのストレッチを行い、患部にかかる負担などを取り除けるようにしていきます。この時、反動をつけるようなストレッチではなく、じんわり伸ばすような方法で行なってください。また、炎症が起こる要因として、筋肉の硬さだけが原因ではなく、筋力の低下によって、負荷に耐えることができなくなったため、炎症が起こってしまうため、筋力を強化するエクササイズが推奨されます。

 

  •  テーピングサポートやインソールの使用:アキレス腱炎の原因の一つとして、足部の骨の配列(アライメント)崩れてしまい起こるものもあります。足部を多く使用する運動などを行っていと、足部の筋肉が筋疲労によってバランス悪くなってしまい、足部の骨の配列(アライメント)が崩れてしまいます。そうなることによって、踵の骨が正常な位置にいられなくなることで、踵の骨に付着しているアキレス腱に対し、過度な負担となってきてしまいます。

そこに対し、足のアーチをサポートするテーピングやインソール・ヒールリフト(かかとを少し高くするもの)を使うことで、骨の配列(アライメント)を外的に正常な所に戻すことにより、アキレス腱への負担を軽減することも方法の一つとなってきます。

 

  •  ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):医師の処方となって参りますが、痛みを軽減するために、ステロイド剤が入っていない抗炎症薬が使用されることがありますが、こちらは長期的な使用は注意が必要となってきます。試すなら、期間を決めて、しっかり治すところで使用するようにしたほうが良いでしょう。

 

6.2 体外衝撃波療法(ESWT)

 

皆様には聞き馴染みがないかとは思いますが、体外衝撃波という治療法があります。体外衝撃波は拡散型と収束型という、大きく2種類の対外衝撃波があります。拡散型は治療院での導入も行われておりますが、収束型は病院のみとなり医師の処方が必要となってきます。アキレス腱炎は収束型体外衝撃波という選択となり、腱に当てることで血行を促進し、腱の修復を助ける治療法です。保存療法で改善が見られない場合に適用されます。

 

 

※体外衝撃波とは:痛みや炎症を抱える筋骨格系の疾患を治療する方法の一つで、腱や筋肉、骨などの組織に衝撃波を当てることで治療効果を得ます。エネルギー波が組織に浸透することで、患部に微細な損傷を与えます。この微細損傷が修復過程を促進し、血流の増加や組織の再生を促します。また、痛みを感じる神経への刺激を抑え、痛みを軽減する効果も期待されています。これにより、炎症が治まり、自然治癒力が高まることで症状が改善します。衝撃波ということから少しイメージされるかと思いますが、衝撃ということだけあって、当てるたびに少し大きな「バチバチ」という音と、叩かれている感覚がある治療法となります。

 

6.3 注射療法

 

痛みが続く場合、病院へ行き医師によるステロイドヒアルロン酸の注射も選択肢に入ってきます。ただし、ステロイド注射に関しては、腱の組織をとても弱くするリスクがあり、場合によってはアキレス腱断裂の危険性もありますので、慎重に行っていく必要があります。ステロイド注射をする際は、医師としっかりと相談し、リスク管理をしっかり行った上で打つようにして下さい。

 

 

6.4 手術療法

 

保存療法や注射療法でも効果がない場合や、腱が部分的に断裂している場合には、手術が検討されます。手術では、損傷した腱の部分を除去し、健全な部分を再接合するなどの処置が行われます。その後、リハビリを行っていきますが、競技などをされている方で復帰までを考えていらっしゃる方は、おおよそ6ヶ月〜1年間はみておいた方が良いでしょう。

 

  1. 予防方法

 

アキレス腱炎の予防には、日常のケアが重要です。以下のポイントを心がけることで、リスクを減らすことができます。

 

7.1 ウォーミングアップとストレッチ

 

運動前には、十分なウォーミングアップとストレッチを行いましょう。特にふくらはぎ(腓腹筋とヒラメ筋の二つ)のストレッチを取り入れると、腱の柔軟性を高められます。

 

7.2 体重管理

 

体重の増加は足首やアキレス腱に負担をかけます。日頃から体重管理に注意し、適切な食事と運動のバランスを取り、自身にとってのベストの体重を知っておきましょう。

 

7.3 筋力トレーニン

 

ふくらはぎや足首の筋肉を鍛えることで、アキレス腱への負担を軽減することができます。特に、ヒラメ筋や腓腹筋を強化するトレーニングを行うと、運動中の腱の負担が軽減されます。簡単にできるカーフレイズ(かかとを上げ下げする運動)などが有効です。

 

7.4 正しいシューズの選択

 

運動を行う際は、自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。特にランニングやスポーツを行う場合は、衝撃吸収力のある靴底で、足首やアキレス腱をしっかりサポートできるものを選びましょう。また、シューズが劣化してきたら早めに交換するように心がけてください。現在では、各シューズメーカーが個人個人の足の形に合わせて計測を行い、ご自身に合ったシューズを選択してくれるということも行なっていますので、そちらを使ってみることも良いかと思います。

 

7.5 休息を取る

 

運動をしすぎると、アキレス腱に負担が蓄積されやすくなります。適切な休息を取り、腱や筋肉を回復させる時間を確保することも予防のためには重要です。

  1. アキレス腱炎が治るまでの期間

 

アキレス腱炎が治るまでの期間は個人差があり、炎症の重症度や治療方法によって異なります。軽度〜中等度のアキレス腱炎の場合、通常2~6週間の安静やスポーツの休止が必要となります。スポーツを再開した際にも、再発予防のために少しずつ負荷を戻していくことが重要となってきます。このため、元通りの負荷をかけられるようになるには少なくとも1~2ヶ月の期間が必要となります。

また、慢性的なアキレス腱炎や重症の場合、数か月から半年以上かかることもあります。

手術をした際の期間は、6.4 手術療法でお伝えさせていただいた通りとなります。

そのため、早期発見と早期治療が大切となってくるのです。

 

 

いかがだったでしょうか。

アキレス腱炎で悩まれている方は、多いのではないかなと思います。

そのような方々に、お伝えさせていただいた内容を少しでも実践していただき、効果を実感していただければと思います。

 

さて、皆さんの日常生活・運動習慣などで活用していただける内容となったでしょうか。

普段何気なく起こっている、身体の小さな変化に対して今一度考え直すことで、見え方がガラッと変わる事もあるかと思います。

皆様に少しでも有益な情報をお届けできればと考えておりますので、今回の内容もお役に立てたなら幸いです。